最高の医療生協をつくろう 理事会三役からのメッセージ 理事長 土屋 悟史

2018/10/24

 新しい5ヵ年年計画の策定にあたりわくわくプロジェクトを立ち上げ ①健康づくり②まちづくり③組織づくり(組合員・職員)のチームに分かれて、課題の整理・分析、計画づくりを行いました。

 事業規模の拡大に伴い職員数も大幅に増えてきましたが、人材育成のための教育投資、職員の満足度を高める工夫、事業所間での人材交流、離職率の高い職場の存在、それに伴う人材確保の困難さなどが明らかになってきました。元来、医療や介護の分野で、人間を相手にサービスを提供する人材の特性はモチベーションが高く献身的です。死にゆく人を相手に、困難な病気を抱えている人に、障害を抱えて生きている人に寄り添いながら、その人の人生をより良きものにするため努力を惜しまない人材が多いと思います。一方で学生時代の教育や卒後の研修では「問題発見」志向で学習します。対象となる人々に接するときに、その傾向が往々にしてでることがあります。悪い言い方では「あらさがし」をすることになります。患者さん・ご家族にいいところを褒めて前向きな態度で接することを忘れてしまうこともあります。職場では同僚のいいところではなく、欠点に目が行きがちになることがあります。職場の雰囲気が悪くなりサービス低下につながります。いい点を褒め合う作風も忘れてはならない一つです。

 わたしたち医療者・介護者は3つの価値観を持って働いているといわれています。「人生の意義」「やりがいのある仕事」「人の命に違いをもたらす」の3点のことです。職員がいきいきと長く働き続けるためには3 つの価値観がしぼんではなりません。知らず知らずにモチベーションが低下してはなりません。情熱の源泉としていつも心にあり成長しなくてはならないと思っています。職員離職率の低下、職員満足度の向上、医療の質・サービスの向上、業務の効率化でより多くの患者さんや利用者さんを治療・介護できるようになること、より健全な財務状況をもたらすためにはより良いリーダーが必要です。医療生協の理念・クレドに共感し、同じ目的に向かって仕事のできるリーダーの育成に全力を傾けることが必要と考えています。

 日本医療福祉生活協同組合連合会で毎年実施している患者・利用者満足度調査では全国平均より少し上程度です。私たちの働く組織を変革することで職員の満足度、生きがいを高めることを通じて利用者・組合員の満足度も上がると考えています。最高の医療生協を目指すことは、職員がいきいきと仕事のできる環境を整備していくことで、高いモラルを持って仕事に取り組めることに繋がるはずです。

 わたしたちは医療と介護でまちづくりをしようとしています。同じ組合員として地域組合員の皆さんと医療や介護を通じて青空健康チェック、健康班会、健康まつり、各支部でのサロン活動、かあさんの茶の間、こども食堂などの活動を続けてきました。50年近くに及ぶ健康づくり、まちづくりの活動は生協に対する信頼と安心の基盤となっています。超高齢社会、少子化社会の進展で変貌していく地域社会の中で果たす役割の重要性は増大しています。様々な地域の声に対応できる職員を育てていくことが必要です。医療生協においては、職場だけでなく地域のくらしの中でも職員がいきいきと活動できるようになることを目指します。組織部を中心に職員有志の多職種協働組織の結成や専門性を生かした取り組みの創出で地域活性化をさらに進めたいと考えています。

 いきいきと長く勤められる職場づくりで、医療生協の成長を図りたいと考えています。これからも引き続き惜しみない協力をお願いします。

 理事長 土屋 悟史