最高の医療生協をつくろう 理事会三役からのメッセージ 副理事長 平原 佐斗司

2018/10/31

 充実した診療機能、先進的な在宅医療と質の高い在宅ケア、質の高い急性期ケアから緩和ケアを担う病棟、認知症疾患医療センターと全国的にみても地域医療を担う医療機関としてこれだけの機能をもち、質の高い地域医療を展開している地域はそれほどありません。

 2010年の「未来会議」以降、地域の組合員さんの思いに応えるべく、リハビリ部門の創設(2012年)、ふれあいファミリークリニックの開設(2012年)、病棟建設を含む新梶原診療所建設(2013年)、在宅総合ケアセンター設立による在宅機能の強化、オレンジほっとクリニックとデイケア(LIFEPACE)の開設(2014年)と地域連携型認知症疾患医療センター指定(2015年)、梶原診療所通所リハビリ開設(2018年) といったインフラの整備、事業・組織の拡大を達成してきました。

 医療とケアの供給体制を充実させてきたことによって、より多くの、そして重症者・困難者も含めたより多様な地域の医療・ケアニーズに対する支援力を高め、地域に対して質の高い医療・看護・介護を提供できるようになりました。メディカルホーム(医療の家)として、多くの人に頼っていただける医療機関に成長してきた点は私たちにとって何より誇れる成果です。このような梶原診療所の活動は、在宅医療や地域医療のモデルとして全国の多くの人に知られるようになり、また、研修・教育の拠点としても注目されています。

 これらは地域の皆様と職員がともに汗をかき、歯を食いしばり作り上げてきたものです。私は地域の財産としてこの生協を守り、次の世代に受け渡すようにしなくてはという強い思いを日に日に強くしています。

 しかし私たちは同時に様々な課題に直面しています。私たちが今後克服していくべき課題は4 つあります。一つは生協法人を支える人づくりです。
 我が国の労働力危機と医療介護専門職の慢性的な不足を背景に、とりわけ看護・介護専門職が不足しています。地域医療の最先端で地域を支える仲間が増えるのを願っています。客観的にみても働きやすくかつ働き甲斐のある職場ですので、組合員の皆様のお知り合いの方を是非紹介していただければ思います。

 二つ目には法人組織の近代化です。急速に組織を拡大し、事業毎に管理システムを構築してきたため、組織間の連携、労務管理、ガバナンスに課題があります。組織を守り、職員を守り、地域に貢献し続ける組織でありつづけるためにも、成熟した組織に脱皮するための改革は是非とも行わなくてはならないものです。

 三つ目に地域活動の発展です。地域づくりの柱は、第一に多層的で根拠のある予防活動、二つ目に協働の精神を育むことを軸に据え、ソーシャルキャピタルも含めた地域づくりの展開です。さらに人生と療養の主体としての人が自ら正しい健康観を身につけ、自らの健康と命と暮らし方について主体的に考える文化を創ることが重要になります。

 そして、最も重要視しなくてはいけないのは経営です。組織を守ることは経営を守ること、全職員がその意識を強くもち、注意を傾けられることがまず必要です。
 簡単な道のりではないですが、この地域と生協の未来のために、職員と組合員の方々の力を結集して歩んでいきましょう。

副理事長 平原 佐斗司