今期経営活動の中間報告を重点にした臨時総代会開催

2019/03/20

 2019年2月6日水曜日、昭和町ふれあい館にて第55回臨時総代会が行われました。東京ふれあい医療生協では、2010年生協40周年事業において出された地域組合員の要望を2020年の生協50周年に向けて実現すべく取り組んで参りました。しかしながら、一方で経営は厳しい状態が続き、第54回通常総代会においては総代の皆様より、法人の経営状況及び梶原診療所病棟の運営についてご意見をいただくこととなりました。これをうけ、法人運営及び梶原診療所病棟運営について、再度期中にて皆様にご報告する旨をお伝えし、以降理事会では議論を重ねて参りました。今回開かれた臨時総代会では、これらの議論の途中経過及び今期経営状況について報告が行われました。
 梶原診療所病棟の経営状況はこれまで毎年4,000万円から5,000万円の経常赤字となっており、これは開設当初の見込んでいた2,000万円から3,500万円を大きく上回る経常赤字です。梶原診療所病棟における経常赤字の要因として第一に構造上の問題があります。一般の病床と比較したときに、有床診療所の診療報酬は1/2から2/3程度となっており、収益自体に大きな差が生じています。また、第二に現在の梶原診療所病棟の運営体制においては、当初予測していた患者層と現在の患者層との乖離が生まれており、より多くの医療と看護が必要となっております。これによる費用増が経営悪化の大きな要因となっています。また、医療事故防止の観点から看護体制の確立が必要となり、人員不足時の病床制限が大きな減収要因にもなっています。そのような状況で、梶原診療所病棟の今年度の経営状況でも、年度当初に人員不足による病床制限を実施した事で、大きな収入減に繋がった一方、人員配置がなされた8月から12月度においては予算の超過達成となっており、経営状況に大きく変動があります。結果として梶原診療所病棟は今期も4,000万円から5,000万円の経常赤字となる見通しです。
 一方で、梶原診療所に病棟があることによる利点が後述の通り存在します。①病床数の少ない北区南部、荒川区西部において、地域医療の現場で自宅での療養が困難な患者を受け入れる役割を担っています②診療報酬に加算がされます。これにより各診療所合計で約1,200万円から1,500万円の加算となっています。③梶原診療所病棟が梶原診療所訪問診療患者の入口として機能しており、現在新たに利用される方の15%が梶原診療所病棟からの紹介となっております。④加えて、病棟機能は医師・看護師の研修の場としても有用となっており、喫緊の課題である医師、看護師確保のための手段となっています。
 以上の事から現在の梶原診療所病棟は他部門への加算、患者確保、人材確保、経営に大きな影響があり、慎重な判断が必要な状況にあると言えます。そこで理事会として、病棟運営委員会を設立し、①病棟運営の見える化(法人内連携の強化とそれに伴う収益、費用の改善のため)②運営への組合員・職員の参加(梶原診療所病棟の機能について議論し、また各収益・費用について一つ一つ見直し改善を図るため)③病棟経営改善・改革及び梶原診療所・法人総体の経営改善(梶原診療所病棟はもちろん、全体の利益を最大限とすべく法人全体での改善に努めるため)の3点の検討実施を行うことで、経営改善を図っていくことといたしました。病棟運営委員会は理事・職員・組合員で構成し、今後、平成31年の10月以降理事会での中間報告及び、翌平成32年3月31日を最終期限に経営改善に取り組んで参ります。すでに法人全体での経営改善策として、人事異動・人事交流の推進並びに部門長設置やICT化、また各種契約の見直しや物品の使用について一部改善を進め、法人全体で現在年間約500万円以上の改善が行われています。さらに各事業所職員の営業努力並びに組合員の皆様のボランティア等のご協力もあり、12月までの累計決算で約1,500万円の経常黒字となりました。
 こういった改善を重ねることで、一年間の経営改善により来年度、黒字を達成すべく最善を尽くして参ります。東京ふれあい医療生協の活動を未来に繋げていくためにも、経営改善を行い、健全な経営、組織体制をつくり上げ、一人ひとりを大切にする、組織・まちづくりを行って参ります。

第一号議案(病棟運営委員会設立と病棟運営状況について)
賛成92票、反対2票、保留31票
第二号議案(事業活動報告と2019年度事業活動方針検討経過報告)
賛成102票、反対0票、保留25票
第三号議案(議案効力発生決議)
賛成111票、反対0票、保留17票

 上記の通り採決が行われ、賛成多数で承認されました。しかしながら、保留票がこれまで以上に挙げられた本総代会を理事会として厳粛に受け止め、今後梶原診療所病棟並びに法人全体の経営改善に向けて計画実行含め確実に実行してまいります。また今回、総代会の運営についても様々なご意見を頂いております。時間の割り振り等検討し今後より良い総代会運営として参ります。今回、数多くのご意見、ご質問を頂きました。ご質問にお答えするとともにご意見を頂く場をつくって参ります。何卒ご協力の程よろしくお願い致します。

(専務理事 百瀬)