人生100年・みんなが主役のまちをつくる

2018/07/25

講師 牧野 篤先生

人や社会に関心を持つことを学んだ組合員学習会

 6 月9 日( 土) 読売プリントメディアホールにて、組合員学習会が開催されました。参加者は64名。東京大学大学院教育学研究科の牧野篤先生をお招きし「楽しさベースの〈小さな社会〉と人々の〈学び〉〜人生1 0 0 年・みんなが主役のまちをつくる〜」というテーマの講演をしていただきました。

 巷でよく耳にする2 0 2 5年問題について、講演の冒頭で「少子高齢人口減少社会はそんなに悪い社会なのか? 平均寿命は延び、乳児の死亡率が世界で一番低い日本は、子どもの貧困率が高いという課題はありますが、いい社会と捉えてもいいのではないか?」との問いかけがあり、私たちはいつの間にか少子高齢化社会をマイナスとしか捉えていないことに気付かされました。

 そして、今の社会を悲観するのではなく、今の社会をうまく使いこなす工夫が必要であるという、今までとは違った視点で考えるきっかけをいただきました。仏教の法話などに登場する長い箸の寓話では、天国と地獄には、それぞれ長い箸が用意されており、箸が長すぎて御馳走を口に入れられない。地獄では食べ物を前にして餓えて争い、天国では長い箸を使って、他人に食べさせてあげたり、食べさせてもらう。人は一人では生きていけず、お互いを思いやる気持ちを持ち、頼ったり頼られたり支え合って生きていることを改めて確認しました。

 千葉県の柏市で進められている多世代交流型コミュニティや愛知県の中山間村で行っているプロジェクトの実践例で、互いが信頼関係を築き、自分にとってより良い環境を作るため、人に関心を持ち、社会に関心を持ち、自分の住む地域の課題を明らかにし、何をすべきか、何がしたいのか、何ができるのか。誰かや何かに依存することなく、自主的に小さなコミュニティをたくさんつくり思いを実現している事例を聞くことができました。組合員一人一人がお互いを認め合い、事業所や地域の社会資源をうまく使いこなすことで、当生協の理念でもあるひとりひとりが主役のまちづくりにつながるヒントが得られる学習会となりました。

(組織部 丸山)