キッズメディカル vol.70

2018/06/20

「股関節脱臼見逃さないために」
〜症例減る一方で、目立つ発見遅れ

 乳児の股関節脱臼は、早期に発見すれば装具で固定するだけで多くは治ります。治療が遅れ、股関節が外れた状態で成長が進めば、入院治療や手術が必要になります。脱臼が発見され、望ましい治療開始は6か月までと言われています。
 以前に比べ予防の啓発や、脚が動かしやすい紙おむつの普及で、1970年代以前に多かった股関節脱臼が現在では10分の1に激減し、千人に1〜3人になったと言われています。
 しかし、症例が減って「乳児健診を担う医師や保健師の経験が乏しくなってきている」現状では、見落とされている例も多くあると言われています。
 日本小児整形外科学会は、①向き癖がある。股関節が硬くM字の形に脚が開きにくい。②女児。③家族に股関節が悪い人がいる。④逆子で生まれた。⑤寒い地域や寒い時期に生まれた。―の5点のうち、複数に当てはまれば、是非診断を受けるよう勧めています。